Googleが展開する地図アプリサービス、Googleマップ。
Google マップは目的地までの経路を検索するだけではなく、営業時間や電話番号などのお店の情報、お店の口コミや評価までチェックすることができます。
特にGoogle マップに投稿される口コミは、お客がお店を選ぶ際の重要な判断基準にもなります。
そんな重要なGoogle マップの口コミですが、匿名での投稿はできるのでしょうか?
Google マップの口コミについて、削除する方法や匿名アカウントにする注意点などを詳しく紹介します。
目次
Googleマップとは
そもそもGoogleマップとは、どのようなサービスなのでしょうか?
気になるGoogle マップの内容や、Googleマップの口コミの重要性について、詳しく解説します。
Googleマップでできること
Google マップは、Googleが提供する地図アプリサービスです。
車、電車、バス、徒歩などの経路検索ができるので、移動する際にはとても便利です。
またGoogle マップには飲食店などが登録でき、営業時間や電話番号、ウェブサイト、混雑状況、口コミや評価などのチェックも可能です。
航空写真、衛星写真から地図を見ることもでき、実際の街の様子をイメージすることもできます。
また、実際に道を歩いているように周りの景色を見渡すことができる、ストリートビューという機能もGoogle マップの特徴です。
Googleマップは様々な目的によって使われますが、具体的にGoogle マップでできることは、以下の通りです。
- 交通情報をリアルタイムでチェックできる
- 目的地まで詳しくナビゲートしてくれる
- お店の評判や口コミを見てお店選びの参考にできる
- 実際に行ったお店の口コミや評判を投稿できる
- ストリートビューでリアルな事前調べが可能
- ストリートビューで簡単に旅行気分になれる
- 一部の建物では、内部まで見ることができる
- 自分だけの地図を作れる
- 宇宙空間を旅することができる
それぞれの利用用途について、詳しく紹介します。
交通情報をリアルタイムでチェックできる
道路の交通情報をリアルタイムで発信しているのも、Google マップの特徴です。
道路が赤色の場合はかなり混雑しており、黄色は比較的混雑している状況、緑色であれば空いている状況を表しています。
また曜日や時刻を入力すると、その曜日のその時刻の平均的な交通情報を割り出してくれます。
そのため、車などで移動する際にはルートを選択する判断基準になります。
外出の計画を立てる際にも、渋滞などのリアルな情報を含めて、緻密に計画を立てることが可能です。
目的地まで詳しくナビゲートしてくれる
Google マップは、目的地までの経路を検索し、詳しくナビゲートをしてくれます。
目的地を入力し検索をすると、車・公共交通機関・徒歩・自転車・飛行機の5種類の方法でルートを割り出します。
それぞれの交通手段でも3通りの経路を表示してくれ、所要時間や値段から、さらに詳しく丁度良いルートを提案してくれます。
そのため、どのような行き方にするかを決めていない場合でも、とりあえずGoogle マップで経路検索をすれば大体の経路をイメージできます。
経路を設定すれば、曲がる場所を詳しく音声と画面でナビゲートしてくれるので迷うことなく目的地にたどり着けます。
お店の評判や口コミを見てお店選びの参考にできる
お店の口コミや評判をチェックできるのも、Google マップの特徴です。
Google マップではお店の評判が星5つまでで登録でき、ユーザーには平均の星の数を表示してくれます。
また他のユーザーが投稿した口コミを読むことができるのも、嬉しいポイント。
お店の写真、営業時間、ウェブサイト、電話番号、混雑状況も表示されるので、簡単に問い合わせたり混雑状況を確かめたりすることができます。
移動中にお店に入りたい時も、わざわざ口コミサイトに移動することなく口コミや評価をチェックできるので、お店選びがとても簡単です。
実際に行ったお店の口コミや評判を投稿できる
Google マップのお店の口コミや評価は、見るだけではなく誰でも簡単に投稿することができます。
Google マップで口コミを投稿すれば、Google マップのメニュー「自分の投稿」に保存されます。
そのため、実際に行った場所の口コミや評価を投稿すれば、一度行ったお店の情報をGoogleマップに保存することができます。
お店の名前や場所を忘れてしまっても、Google マップからチェックできるのでとても便利です。
またGoogle マップで口コミや評判を投稿することで、Googleから様々な特典を受け取ることもできます。
ユーザーの希望の容量までアップデートできるサービス「Google One」や、Googleが主催する公式イベント「コネクトライブ」への参加など、その特典は口コミをした回数によって様々です。
ストリートビューでリアルな事前調べが可能
行ったことない場所でも、周りの写真を見渡しながら進むことができるストリートビューで、リアルな下調べをすることができます。
ビジネスやイベントの主催など、他の人を引率しながら進まなくてはいけない場面や、失敗できない場面にとても便利です。
地図で見るよりも実際の景色を見ることで、実際の状況をイメージしやすくなります。
実際に事前に赴くよりもはるかに効率的です。
ストリートビューで簡単に旅行気分になれる
旅行や遊びに出かけられない状態でも、ストリートビューで遠出気分を楽しむことができます。
ストリートビューでは、地図で見るよりもリアルに経路の道を確認したり、緻密に計画を立てたりすることができます。
また日本だけではなく、海外のストリートビューを楽しむことができるので、家から出ずに簡単に海外旅行気分を味わうことも可能です。
一部の建物では、内部まで見ることができる
一部の建物では、ストリートビューで内部まで見物することが可能です。
またGoogle マップにはインドアマップという機能があり、Google マップから館内の地図を表示することができます。
インドアマップ機能は使い方もとても簡単で、館内図が欲しい建物をズームするだけ。
フロアの切り替えもワンタップで行うことができます。
ストリートビューやインドアマップ機能を使えば、わざわざ館内図を検索する必要がなく、より効率的に散策が可能です。
自分だけの地図を作れる
Google マップにはマイマップという機能があり、自分だけの地図を作成することが可能です。
マイマップとは、行きたい場所やメモや経路などを保存することができる機能です。
もう一度行きたい場所や、お気に入りの場所を登録しておくと、お店選びの際にとても便利です。
また旅行に行く際にも、行く予定の場所やルートを登録してくと、その都度調べる必要がなくスムーズに移動をすることができます。
宇宙空間を旅することができる
Google マップでは、日本や海外だけではなく宇宙空間を旅することができます。
Google マップを地球が表示されるまでどんどん縮小すると、メニューに様々な惑星が表示され、タップすることで簡単に移動することができます。
月から、水星、金星、国際宇宙ステーションまで衛星写真で見物することが可能です。
Google マップでの宇宙空間では、拡大をするとその表面までリアルに見ることができます。
実際にリアルな惑星について自分の知りたい角度から見物することができ、子供の教育や勉強にもぴったりな機能です。
口コミの重要性について
Googleマップは、目的地へのルート検索のほか、お店を選ぶ際にも重宝されています。
お店を選ぶ際に重要な基準となるのが、Google マップの口コミです。
それではGoogle マップの口コミが与える影響とは、どのようなものなのでしょうか?
Google マップの口コミが重要と言われる、大きなポイントは以下の2つです。
- 検索結果の上位に表示されやすくなる
- お客さんが信頼をしやすくなる
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
検索結果の上位に表示されやすくなる
Google マップで多くの口コミが投稿されると、検索結果の上位に表示されやすくなると言われています。
口コミが多く評価が高いお店は、Googleから良いお店と認識され評価されます。
検索結果に上位に表示されると、検索したユーザーの目にとまりやすくなるため、新たな集客が見込めます。
またインターネットが普及した現代において、インターネットから飲食店を決める人が多く、検索結果で上位に表示されるというのはお店の人気を左右する重大なポイントです。
そのため、良い口コミをできるだけ多く集めることは、とても重要な役割を持ちます。
しかし口コミが多いだけで評価が低いと検索結果の上位には表示されないので注意しましょう。
お客さんが信頼をしやすくなる
お店を選択する際に口コミを参考にしているユーザーは多く、口コミはお店選びに重要な判断基準になります。
お店の口コミが多いと、「知名度や認知度が高い」という印象を受け、お店に好印象を持ちやすくなります。
口コミが多くあればあるほど、それだけの口コミを集めたお店のサービスや内容への期待が高まります。
また実際に行った人からの声を聞けるため、ウェブサイトなどには載っていない情報を知ることができ、信憑性が高いという特徴もあります。
ユーザーは実際に行くイメージがつきやすくなるのも、口コミのメリットです。
さらにGoogleの口コミには、写真も一緒に投稿することができるため、加工されていない店内の様子や料理の写真などもチェックすることも可能です。
Googleの口コミで削除できるもの・できないもの
Googleの口コミの重要性についてはわかりましたが、Googleの口コミには誹謗中傷や事実無根の内容など、悪い評判を書かれることもありますよね。
そのような場合には、口コミを削除することもできます。
しかし口コミを削除できる場合とできない場合があるので、注意が必要です。
それでは、Googleの口コミを削除できる場合とできない場合について、それぞれ詳しく解説します。
削除できないもの
Googleの口コミで削除できないものは以下の通りです。
- 評価だけの口コミ
- 感想を述べただけの口コミ
- 事実が書かれた口コミ
それぞれの口コミの内容について、詳しく解説します。
評価だけの口コミ
Googleの口コミでは、文章を必ず入力する必要はなく、星の評価だけのものを投稿することができます。
星の評価だけの口コミは、残念ながら削除することはできません。
星だけの評価は、虚偽や誹謗中傷などの内容を確認することができないからです。
削除することはできませんが、返信をすることはできるので丁寧な返信をするなどの対応を行いましょう。
感想を述べただけの口コミ
個人的な感想を述べただけの口コミは、削除することはできません。
虚偽の内容が書いてあったり、誹謗中傷だったりする場合は削除することができますが、「料理が美味しくなかった」「サービスが悪く感じた」などの感想である場合は削除することは難しいでしょう。
あくまで個人的な感想のため、削除の対象にならないので注意が必要です。
事実が書かれた口コミ
実際にあったことが書かれた口コミは、削除することはできません。
削除することができる口コミは、虚偽の内容や不適切な内容、誹謗中傷などの口コミのため、事実がきちんと書かれた口コミは削除が不可能です。
事実が書かれて悪い評価をされてしまった場合は、きちんと受け止めて二度と起こらないように対策をするしかありません。
Googleに残ってしまうのを防ぐ方法はありませんが、返信をすることはできるので、誠実な対応で返信をしましょう。
削除できるもの
Googleの口コミで削除できるものは、基本的にGoogleのポリシーに反した口コミが削除できます。
削除できる口コミは、具体的には以下の通りです。
- 虚偽の内容の口コミ
- 誹謗中傷などの不適切な内容の口コミ
- 関係性がない・混乱させるような口コミ
それぞれの内容について、詳しく解説します。
虚偽の内容の口コミ
口コミに事実とは異なる内容が書かれている場合、削除することができます。
例えば、飲食店で髪の毛が入っていなかったのに「髪の毛が入っていた」という内容や、店員にそんなこと言われていないのに「こんなひどいことを言われた」という内容は、虚偽の口コミになります。
また評価を操作するような口コミも削除対象の口コミになるので注意しましょう。
一度も行ったことがないのに評価を上げるために口コミを投稿したり、系列店などへの恨みからわざと悪い口コミをしたりする場合も、虚偽の内容とみなされ、Googleのポリシーに反するため注意が必要です。
誹謗中傷などの不適切な内容の口コミ
誹謗中傷や、性的な言葉が使われているなどの、不適切な内容の口コミも削除することができます。
お店の実際の評価には全く関係なく、公平な判断能力に欠けるため、口コミとしてはふさわしくないと判断され削除対象にすることができます。
またアルコールやタバコ、ギャンブルなど、地域によっては制限対象になっているサービスの販売や提供を含めた内容の口コミも削除が可能です。
関係性がない・混乱させる口コミ
他のユーザーを混乱させるような関係性がない口コミは、削除対象の口コミです。
該当しない飲食店の口コミを書いていたり、メニューにない料理を書いたり、お店と関係のない個人的な事情が書いている場合は、削除をすることができます。
Googleの口コミの削除方法
Googleの口コミを削除したいと思った時、どうすればいいのでしょうか?
Googleの口コミを削除したい場合は、まずはGoogleのポリシーに反していないかを確認しましょう。
上記で紹介した「削除できる口コミ」に当てはまれば、削除することができます。
しかし、Googleの口コミを削除したいと思っても、自分で削除することはできません。
口コミを削除するためには、Googleに口コミの削除を申請する必要があります。
申請方法には3つの方法があります。
- Googleマイビジネスから行う方法
- Googleの口コミから行う方法
- Google マップから行う方法
- 弁護士に依頼する方法
- 専門業者に依頼する方法
- 投稿者に削除してもらう方法
それぞれの方法について、詳しく説明します。
Googleマイビジネスから行う方法
Googleには、お店を経営する人に向けたGoogleマイビジネスというサービスがあります。
Googleマイビジネスを利用すると、Google マップに表示されるお店の情報を管理することができます。
営業時間や電話番号、ウェブサイトなどの情報をいつでも正確に保つことが可能です。
口コミを削除する際には、Googleマイビジネスから申請を行うことができます。
申請方法は、以下の通りです。
- Googleマイビジネスにログインし、プロフィール画面を開きます。
- 削除したい口コミを選択し、「不適切な口コミを報告」を選びます。
- 不適切な理由を選び、「送信」を押せば申請が完了します。
Googleの口コミから行う方法
Googleマイビジネスを利用していなくても、口コミの削除申請をすることができます。
お店の経営者や関係者など関係なく、一般ユーザーとして申請する方法です。
Googleを利用していて、不快な口コミがあればいつでも削除申請することが可能です。
- Googleの検索画面からお店を検索し、削除したい口コミを表示します。
- 「レビューを報告」という項目があるので、選択します。
- 報告する理由が表示されるので、適切な選択肢を選び、送信をすれば申請が完了です。
Google マップから行う方法
Google マップから削除を申請することができます。
- まず、Google マップからお店を検索し、削除したい口コミを表示します。
- 「レビューを報告」を選択し、報告する理由を選びます。
- 「送信」を押せば、削除の申請が完了します。
弁護士に依頼する方法
Googleの口コミが虚偽の内容であったり関係性のない内容であったりしてポリシーに反した場合は、Googleに申請することで削除をすることができます。
しかしポリシーに反するか微妙な場合や、申請が通らなかった場合は、弁護士に依頼して口コミを削除するという方法があります。
弁護士に依頼する場合の大まかな流れは以下の通りです。
- 削除したい口コミをプリントアプトするなどして記録を残します。
- 口コミが特定できないかどうかを検証します。
- 嘘の内容が書かれた部分を確認し、嘘であることを証明する証拠を用意します。
- 削除申請書を作成し、Googleに送ります。
弁護士に依頼しても、嘘であることを証明する証拠がないと削除されることは難しいでしょう。
クレームに対応した担当者の報告書や、調査報告書などがあれば、立証されやすいので用意が必要です。
しかし「サービスが悪いと感じた」「美味しくない」などの、サービスを本当に受けた上で感じた個人的な感想であるのならば、弁護士に依頼しても削除することは難しいです。
その場合は、丁寧に返信をするなどの対策が必要です。
専門業者に依頼する方法
Googleの口コミの削除を行う際には、削除を請け負う専門の業者に依頼する方法もあります。
ネットの炎上への対策やリスクマネジメントなどを行っている専門業者が、口コミや評判の管理も行ってくれるので、一度利用してみても良いかもしれません。
専門業者に依頼することは、弁護士に依頼するよりもかなりリーズナブルに依頼することができます。
また口コミの削除だけではなく、誹謗中傷対策やSNSリスク対策、検索エンジンなどの評判対策も請け負っているため、他に相談したいことがあるのなら専門業者がおすすめです。
投稿者に削除してもらう方法
削除したい口コミの投稿者が特定できる場合は、投稿者に内容証明郵便を送り、削除を促すという方法があります。
投稿者が、実名で口コミを書いていたり、口コミの内容が時期などによって特定できたりする場合に行うことができる方法です。
また投稿者が特定できるのであれば、投稿者と和解をすることで、口コミを削除してもらうのも一つの手です。
しかしこの方法は、投稿者が内容証明郵便を送られたことをネットに晒したり、さらに悪い口コミを書いたりなど炎上する可能性があるので、注意が必要です。
そのことによってさらにお店のイメージが悪くなってしまうので、注意しましょう。
Googleの悪い口コミへの対応方法
Googleの口コミには、削除できるものと削除できないものがありました。
削除ができないものも弁護士や専門業者に相談すれば削除可能なものもありますが、それでも削除ができない口コミもあります。
しかしGoogleに悪い口コミが残ったままだと、お店の評判が悪くなったり集客が見込めなくなってしまったり様々な弊害が生じます。
そのような場合には、どのように対応すればいいのでしょうか?
Googleの悪い口コミへの対応方法は以下の通りです。
- 丁寧な返信をする
- 口コミを増やす
- MEO対策に力を入れる
それぞれの対応方法について、詳しく解説します。
丁寧な返信をする
悪い口コミに返信をすることは、一番有効な手段です。
返信といっても反論をしたり言い訳をしたりするのではなく、口コミを読んだことや改善していく所存であることをきっちりとユーザーに示す態度が大切です。
悪い口コミに返信を行うことで、他のユーザーが悪い口コミを見たときにお店側の返信も目に止まります。
他のユーザーに誠実に対応している姿を見てもらうことで、お店側への不信感を減らすことができます。
悪い口コミに返信をする際は、感情的にならずに落ち着いて対応することがとても大切です。
また悪い口コミにだけ返信はせずに、その他の口コミにも返信をするようにすると、なお好印象です。
それだけでお店側の誠実で柔軟な姿勢が伝わりやすくなります。
口コミの返信に時間をかけられない、どうしても感情的になってしまう、という場合は、悪い口コミへの返信の定型文をあらかじめ作成しておくのも一つの手です。
口コミを増やす
口コミの数を増やすことで、悪い口コミを埋もれさせる、という方法もあります。
口コミが多くなると、他ユーザーが悪い口コミを見つけにくくなります。
しかし口コミを多くするために、口コミをすることで割引券などの特典をプレゼントする行為はGoogleのガイドラインで禁止されています。
Googleにそのような行為がバレてしまった場合は、Googleアカウントの停止やビジネス情報の表示停止などの厳しいペナルティー対象となるので注意しましょう。
また口コミを増やす方法には、悪い口コミも同時に増えるという可能性もあるので注意が必要です。
しかし星の評価が増えれば、Googleの口コミに表示される星の評価の平均数も増えるので、他ユーザーからの印象も良くなったり、検索結果の上位に表示されくなったりする可能性もあります。
MEO対策に力を入れる
MEO対策とは、Googleマップで検索されたときに上位に表示されるように行う様々な対策のことです。
Googleマップの検索で上位に表示されるためには何が必要なのかや、その仕組みについては残念ながら公表されていません。
口コミの数や評価なども検索結果に反映されると言われていますが、その他の要因も検索結果に大きく影響することがわかっています。
ユーザーは口コミだけを見てお店を決めるのではなく、ウェブサイトや写真など総合的な観点からお店を選択します。
そのため、口コミ以外のMEO対策をしても十分な効果が期待できます。
最近ではインスタグラムやFacebookなどでお店の名前が使われることで、検索結果が上がることがわかっています。
そのため、Googleの口コミにだけに注意するのではなく、SNSへの対応力も高めていくのも一つの手です。
公式のSNSアカウントを作ってフォロワーを増やしたり、インスタグラムの地図にお店を登録したり、ハッシュタグを使って投稿してもらうと特典があるキャンペーンを行ったりなど、その方法は様々です。
Googleの悪い口コミを削除する際の注意点
Googleの悪い口コミを削除する際には、いくつかの注意点があります。
口コミを削除する際に気をつけるべきポイントは、以下の通りです。
- Googleの判断に任せるしかない
- 同じ口コミに2回目の削除依頼はできない
- すぐ削除されないので待つ必要がある
- 削除されてもGoogleから通知されない
それぞれの注意点について、詳しく解説します。
Googleの判断に任せるしかない
口コミの削除申請を出しても、必ず削除されるわけではないので注意が必要です。
削除申請を出してからは、Google側の判断に任せるしかありません。
削除依頼をする際には削除の理由を選ぶことはできますが、それ以外のコメントや証拠を提出することはできません。
そのため、口コミの内容が虚偽であってもGoogleに証明することは難しいので、削除申請はGoogleがどう思うかにかかっています。
万が一、虚偽の内容など削除対象になるのに削除されなかった場合は、弁護士や専門業者に依頼するしかありません。
同じ口コミに2回目の削除依頼はできない
1つの口コミに対し、削除依頼ができるのは1回まで。
もし削除依頼が通らなくても、もう一度削除依頼を申請することはできないので注意しましょう。
また削除依頼の申請後、口コミを削除しても削除しなくてもGoogleから通知が来ることはありません。
そのため、きちんと送られたかわからなくなってしまった場合は、削除依頼ができなくなっていれば削除申請が済んでいます。
何度も削除依頼をしようとすると、スパムであるとGoogleに思われ、ペナルティーを受ける可能性があります。
オーナーの権限が停止されてしまう事態も考えられるので、注意しましょう。
すぐ削除されないので待つ必要がある
Googleに削除依頼を申請したからといって、すぐに削除されるわけではありません。
Google側は削除依頼を受け取ってから、削除すべきかどうかを慎重に検討します。
そのため、削除されるのには時間がかかるということをしっかりと理解しておくことが大切です。
Googleに削除依頼をした場合は約2週間かかります。
また弁護士や専門業者を経由して削除申請書を作成し提出した場合は、約1ヶ月程度の時間が必要です。
削除されてもGoogleから通知されない
口コミが実際に削除されても削除されなくても、Googleから通知されることはないので注意しましょう。
口コミの削除を申請した方法に関わらず、Googleは通知を行なっていないので注意が必要です。
口コミが削除されたかを知る方法は、自らチェックするしかありません。
削除依頼した場合は2週間、弁護士や専門業者を通じて削除申請書を提出した場合は1ヶ月、それぞれの期限を過ぎるまで待ってから口コミを確認してみましょう。
口コミが削除されていれば、申請が通ったということ、削除されていなければ申請が通らなかったということになります。
Googleの悪い口コミを増やさないための対処法2つ
Googleに削除依頼をしても必ず削除されるわけではなかったり、削除されるまでには時間がかかったりすることがわかりました。
しかしそもそも一番大切なのは、悪い口コミを書かれないようにすることです。
悪い口コミをこれ以上増えないようにするには、どのような対処法が有効なのでしょうか?
- サービス向上・顧客対応の質を上げる
- 口コミをこまめにチェックする
それぞれの対処法について、詳しく解説します。
サービス向上・顧客対応の質を上げる
口コミに書かれていた内容を参考にして、お店のサービス向上、顧客対応の質を上げるなどをして、根本的に問題を解決する方法です。
お店を少しでも良いものにして、悪い口コミの内容が起こらないようにすれば、同じ内容の悪い口コミが増えることはありません。
悪い口コミの内容をスタッフに共有するのも、一つの手です。
あくまでスタッフを責めるのではなく「こういう意見もある」というのを知ってもらうことで、スタッフの意識も変わってきます。
具体的にお店の改善すべき点がわからないのであれば、お客にアンケートを実施するなどの方法も効果的です。
口コミをこまめにチェックする
口コミをこまめにチェックすることで、悪い口コミがあればすぐに削除依頼を申請することができます。
削除依頼に時間がかかることを踏まえた上で、できるだけ早く削除依頼を申請することで、悪い口コミが他の人に触れる機会を少しでも減らすことができます。
また悪い口コミが投稿された時に、お店側から返信をするという対応を取っている場合は、口コミが投稿されてから時間を空けることなく返信を行えます。
お店側の返信もセットで他のユーザーにみてもらうことで、少しでもお店側への不信感を減らすことができます。
Googleの口コミ削除に関するよくあるQ &A
Googleの口コミの削除について様々なことがわかりましたが、まだまだ疑問点は残りますよね。
Googleの口コミ削除に関するよくある質問をまとめました。
- 口コミ削除するにはいくらかかるの?
- 口コミ削除の期間は?
それぞれの質問に対する回答を詳しく紹介します。
口コミ削除するにはいくらかかるの?
Googleの口コミを削除する際にかかる費用について、気になりますよね。
悪い口コミがたくさんある場合は、費用がかさむ事態はどうしても避けたいと考えてしまいます。
口コミの削除は、削除をする方法によって費用が異なりますが、基本的にGoogleにお金を支払う必要はありません。
そのため、口コミの削除依頼を申請した場合は、削除がされた・されない関わらず費用はゼロ円です。
しかし弁護士や専門業者に依頼して削除申請書を提出した場合は、依頼料がかかります。
弁護士は最低でも20万円かかる可能性があり、内訳は着手金、英訳費用、郵送費用などです。
専門業者は業者によって費用は異なりますが、基本的に1万円から行なってくれます。
口コミ削除の期間は?
Googleの口コミ削除依頼をしたり、削除申請書を提出したりした場合、いつ頃に口コミが削除されるのかが気になりますよね。
できるだけ早く削除されないと、他のユーザーの目につく機会を増やしてしまいます。
Googleの口コミが削除されるまでの期間は、削除する方法によって異なります。
削除依頼をする場合は、2週間ほどで削除されます。
しかし弁護士や専門業者に依頼して削除申請書を提出した場合、1ヶ月程度かかります。
Googleは削除申請書を受け取ってから、内容を確認し削除するかどうかを検討します。
削除してもしなくてもGoogleから通知が来ることはありませんので、1ヶ月経っても削除されなければ削除申請が通らなかった、削除されれば削除申請が通ったということになります。
Googleマップの公開設定を見直そう
Googleのアカウントには公開範囲を設定することができます。
公開範囲を設定することで、自分のプロフィールに投稿した口コミを非表示にしたり、フォローしているお店に自分のアカウントを非表示にしたりすることが可能です。
それでは、Googleマップの公開設定の変更はどうやって行うのでしょうか?
公開設定の変更手順は、以下の通りです。
Google マップアプリを開き、上部に表示されているアイコンをタップします。
「プロフィール」を選択します。
「プロフィールを編集」を選びます。
「プロフィールとプライバシー設定」をタップします。
下にスクロールし、プロフィール設定の欄から「プロフィールの投稿を表示」「ビジネスへの公開設定」の設定を好きなようにオン・オフします。
Googleの口コミを匿名にする方法
Googleの口コミは、匿名で投稿することができます。
口コミを匿名で投稿することによって、自身のプライバシーを保てるなどのユーザー側のプライバシーだけではなく、気軽に投稿できるようになるためお店側もお客の口コミを集めやすいというメリットがあります。
Googleの口コミを匿名に設定する方法は「既存のアカウントから行う場合」と「新規アカウントから行う場合」の2通りあります。
それぞれの設定手順を詳しく紹介します。
既存のアカウントから行う場合
Google マップアプリを開き、上部に表示されているアイコンをタップします。
「プロフィール」を選択します。
「プロフィールを変更」を選びます。
「名前と写真を編集」をタップします。
「名前」の欄を選択します。
「ニックネーム」をタップします。
設定したいニックネームを入力して、「保存」を選べば終了です。
Googleマップアプリをインストールしていない場合は、Googleアカウントページの「個人情報」から「名前」へ進みましょう。
名前の変更は1分間に3回程度までなら何度でも行うことができます。
しかしGoogleアカウントを作成して2週間未満のアカウントの場合は、上記の制限が適応されず、頻繁に名前を変えることが可能です。
新規アカウントから行う場合
Googleで新規アカウントを作成するときに、初めから匿名性の高い名前を登録することで、匿名アカウントのような役割を果たします。
まずは、Googleアカウントページを開きます。
「名前」「ユーザー名」「パスワード」を入力し「次へ」を選択します。※このときに本名がわかるような「名前」「ユーザー名」を避けて設定しましょう。
「電話番号」「再設定用のメールアドレス」「生年月日」「性別」を入力し、「次へ」に進みます。
プライバシーポリシーと利用規約が表示されるので、確認をして「同意する」を選択すれば完了です。
「名前」や「ユーザー名」を設定するときに、本名や本名が連想されるような名前をつけないようにすれば、匿名性の高いアカウントが作成できます。
Google匿名アカウントにする際の注意点
Googleアカウントにニックネームを設定したり、アカウントの名前を匿名性の高いもので登録したりすることには、いくつかの注意点があります。
Googleアカウントを匿名にする際の主な注意点は、以下の通りです。
- 名前変更には制限がある
- ビジネスとプライベートは使い分ける必要がある
それぞれの注意点を詳しく解説します。
名前変更には制限がある
Googleアカウントの名前を変更するのは、1分間に3回程度という制限があります。
1分間に4回以上の頻度で頻繁に名前を変更することはできません。
そのため、入力間違いには気をつける、変更する名前はきちんと決めてから操作を始めるなどの対策が必要です。
しかしGoogleアカウントを作成して2週間未満のアカウントには、1分間に3回程度の制限は適応しないので、比較的新しいアカウントでは制限なく名前を変更することができます。
ビジネスとプライベートは使い分ける必要がある
Googleではビジネス用途で使う場合と、プライベート用途で使う場合があります。
両方の用途でGoogleを利用したい場合は、ビジネス用で本名、プライベート用は匿名で、公開する名前を分けたいですよね。
しかしGoogleのアカウントには、ビジネス用とプライベート用で切り替える機能はありません。
そのため、ビジネス用のアカウントとプライベート用のアカウントをそれぞれ作り、使い分ける必要があります。
ビジネスアカウントとプライベートアカウントを持つ際には、混合して誤操作をしない、ユーザ名やパスワードを忘れないようにする、などの注意が必要です。
Google匿名アカウントの特定方法
Googleの口コミを匿名で投稿した際に、アカウントを特定する方法はあるのでしょうか?
Googleの匿名の口コミは、虚偽の内容や誹謗中傷など、法律に違反していたり権利が侵害されたりする場合のみに特定が可能です。
主に自力で特定することはできず、弁護士に相談をする必要があります。
弁護士に相談し裁判をすることで、ユーザー名や名前などを開示請求できる「発信者情報開示請求」という方法です。
- 裁判所に対し発信者情報開示仮処分命令申立を行い、認められるとGoogleから投稿者のIPアドレスが開示されます。
- IP検索ツールを用いてプロバイダ情報を特定し、契約者情報の開示請求を行います。
- 認められれば、匿名アカウントの名前などの情報が開示されます。
裁判で情報開示が認められる必要があるため、匿名の口コミが明らかにGoogleのポリシーに反していたり、権利を侵害していたりする必要があるので注意しましょう。
まとめ
Googleの口コミの削除方法や、口コミを匿名にする方法、匿名口コミの特定方法など、Googleの口コミに関する様々な情報を紹介しました。
Googleではいくつかの方法で口コミを削除でき、どんなユーザーでも簡単に匿名を設定できることがわかりました。
Googleの口コミをうまく活用し、お店を繁盛させたりお店の情報を収集したりするなど、効率よく利用しましょう。